『白鳥の湖』のプリマを演じる重圧から、精神的に追い詰められていくバレリーナを描いた『ブラック・スワン』。監督は『レスラー』のダーレン・アロノフスキーで、彼はこの作品を『レスラー』の姉妹編だと述べています。また、主演のナタリー・ポートマンはこれでアカデミー賞やゴールデングローブ賞など、さまざまな映画賞で最優秀主演女優賞を獲得。同じバレエ団の元プリマをウィノナ・ライダーが演じたことも話題になりました。
ニューヨークのバレエ団に所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、母親の期待を背負ってバレエに打ち込んでいました。そんな中、ニナは『白鳥の湖』のプリマを演じるチャンスを得ますが、彼女には純真無垢な白鳥だけでなく、奔放で邪悪な黒鳥を踊ることも求められました。白鳥はニナにピッタリの役柄でしたが、自身と正反対の性格を持つ黒鳥の魅力はうまく表現することができません。バレエ団の監督・トマス(ヴァンサン・カッセル)の要求は厳しく、ニナは次第に焦りをつのらせ、精神的にも追い詰められていきます。そして、彼女を溺愛する母親が描いた絵が自分を嘲り笑っているように感じたり、代役に指名されたリリーが自分の座を狙っていると勘ぐったりするのです。
4月から新しい仕事を任せられたりする人も多いと思いますが、中には今まで経験したことがない分野に挑戦している人もいるかもしれません。
『ブラック・スワン』では、ニナがトマスの望む黒鳥を踊れない状況に焦りを感じます。黒鳥の魅力を内面から表現することを求められ、戸惑うニナ。やがて彼女は周囲に不信感を抱くようになり、母親にいらだちをぶつけ、孤独感も募らせていくのです。
ニナの場合はバレエが人生のすべてだったため、悩みを抱えても自分と対峙するしかなく、逃げ場を失ってしまいました。彼女ほどではなくても、仕事で悩みを抱えて考え込みすぎるあまり、ストレスをため込んでしまうということは誰しもあります。そんなときには散歩やお茶を飲む、エッセンシャルオイルなどを使って心地よい香りを嗅ぐ、といった短時間でも気分転換ができることを生活に取り入れてみましょう。意識的なリフレッシュが良いアイデアや、状況の打開策を生んでくれるはずです。








