「以前同じ作業をしているのに、方法を忘れてしまった…」このような経験は誰にでもあります。「もの忘れ」は誰にでも起こりえる自然な老化のひとつです。一方、「認知症」は「病気」であり、単なる「もの忘れ」ではありません。
認知症の定義は、「脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などに障害が起こり、普通の社会生活がおくれなくなった状態」です。つまり認知症は、特定の原因でかかる“疾病”なのです。
「認知症」は、脳が病的に障害されて起こります。その原因となる病気はたくさんありますが、多くは「
アルツハイマー病」と「
脳血管障害」による認知症です。
認知症の症状にはさまざまな種類があります。主だった症状は「妄想」「不安」「徘徊」「抑うつ状態」などです。
| 妄想 |
不安 |
| 本人が原因である置き忘れなどでも、「誰かが盗んだ、隠した」というような「もの盗られ妄想」のケースが多くあります。このほか、被害妄想、嫉妬妄想なども見られます。 |
できていたことができなくなったり、もの忘れがひどくなったりしていると認識してしまうことで、不安や焦りなどの病状が出ます。不安や焦る気持ちが強いと“依存”傾向も強まることがあります。 |
| 徘徊 |
抑うつ状態 |
| 認知症の初期には、新しく通いはじめた場所などの道順を覚えられないことがあります。進行に伴い、熟知しているはずの場所で迷い、行方不明になることも。重症になると、まったく無目的であったり、情動的な歩行としか思えない徘徊が多くなります。 |
「何もしたくなくなる」という意欲の低下や、思考の障害(思考が遅くなる)といった、うつ病と似た症状が現れることがあります。 |
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