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介護の豆知識
「介護予防」って?
「介護予防」って?
「以前同じ作業をしているのに、方法を忘れてしまった…」このような経験は誰にでもあります。「もの忘れ」は誰にでも起こりえる自然な老化のひとつです。一方、「認知症」は「病気」であり、単なる「もの忘れ」ではありません。
認知症の定義は、「脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などに障害が起こり、普通の社会生活がおくれなくなった状態」です。つまり認知症は、特定の原因でかかる“疾病”なのです。
「認知症」は、脳が病的に障害されて起こります。その原因となる病気はたくさんありますが、多くは「アルツハイマー病」と「脳血管障害」による認知症です。

認知症の症状にはさまざまな種類があります。主だった症状は「妄想」「不安」「徘徊」「抑うつ状態」などです。

妄想 不安
本人が原因である置き忘れなどでも、「誰かが盗んだ、隠した」というような「もの盗られ妄想」のケースが多くあります。このほか、被害妄想、嫉妬妄想なども見られます。 できていたことができなくなったり、もの忘れがひどくなったりしていると認識してしまうことで、不安や焦りなどの病状が出ます。不安や焦る気持ちが強いと“依存”傾向も強まることがあります。
徘徊 抑うつ状態
認知症の初期には、新しく通いはじめた場所などの道順を覚えられないことがあります。進行に伴い、熟知しているはずの場所で迷い、行方不明になることも。重症になると、まったく無目的であったり、情動的な歩行としか思えない徘徊が多くなります。 「何もしたくなくなる」という意欲の低下や、思考の障害(思考が遅くなる)といった、うつ病と似た症状が現れることがあります。
認知症の患者をケアするポイント
残念ながら現段階では、認知症によって失われた機能を元に戻すことはできません。そこで、残っている身体的、精神的な機能をなるべく長く維持するといったことが、必要となってきます。
認知症の高齢者と接する時は、まず現実のことだけを要領よく手短に言うようにします。笑顔や手を握る、肩を抱くなどのスキンシップなどもいいでしょう。優しい仕草などで感情に働きかけることが、高齢者にやすらぎと信頼感を与えることになるのです。

生活上のケア 精神的なケア
認知症の高齢者は、身体の不調や不快感を自分で適切に伝えることができません。そのため周囲の人は高齢者に対して、早い段階での身体の異変を見つけ出す観察力や、適切な判断力が求められます。
介護者は、まず高齢者を規則正しい生活リズムになるように促します。それと同時に、音楽、園芸、その他趣味の活動により、生活の活性化を図り、認知症になっても自立できるような方向に向けることを心がけます。
認知症の高齢者は、現在から過去にさかのぼって忘れていきます。そして子供時代など、ある一点の時間に生きています。周囲に対する理解もあいまいで、行動の自立を失う過程にあります。
そのとき介護者がしかったり、否定することはかえって高齢者の自尊心を傷つけ、さまざまな行動を引き起こすことにもなりかねません。危険を伴うことでなければ、高齢者の失敗も否定せず受け入れて、正しい行動を思い出すきっかけを与えるようにします。
One Point
現在の認知症の薬は、あくまで「症状を軽くするもの」であり、「治す薬」ではありません。認知症に対して正しい知識を持つことが大切です。
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