2024年01月05日

医療事務は大変?女性に人気の医療事務の大変なところ・嬉しいところベスト3

女性に人気の医療事務のお仕事内容のなかから、「大変なところ・嬉しいところ」をご紹介します。医療事務のお仕事への理解を深めましょう。

医療事務のお仕事とは?業務内容の紹介

医療事務とは、病院やクリニックなどに勤務し、医療費の請求に関わる事務業務などを行うお仕事です。「病院の顔」とも言われ、窓口での外来受付、入退院受付など患者様への接遇や一般的事務業務、カルテの管理・入力業務、患者様へ医療費請求を行う会計業務など多岐にわたる業務を行います。

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なかでも、専門性が高いのは、診療報酬明細書を作成・点検する「レセプト業務」です。レセプトとは、医師が書いたカルテをもとに、法規に従って診療費や薬代を点数計算し、保険者に請求するために作成する医療費の請求書です。これを国や市区町村、または各健康保険組合に提出し診療報酬を請求することで、医療機関に保険代分の医療費が支払われるため、医療事務は経営をサポートするうえでも非常に重要な役割を担っています。

医師の負担軽減のため、効率的な事務処理が必要とされ、規模の大きな病院では、患者様と医療スタッフの間で連絡・調整、データ入力などを行う医療クラークや、医師のスケジュール管理や書類整理などを行う医療秘書といった職種もありますが、クリニックや小規模の病院など勤務先によっては、これらの業務も医療事務のお仕事に含まれる場合があります。

医療事務のお仕事が大変なところ・嬉しいところ

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女性に人気のある医療事務のお仕事の「大変なところ」と「嬉しいところ」をそれぞれ3つ紹介します。

医療事務の大変なところベスト3

・お仕事の幅が広く、覚えることが多い

規模の大きな総合病院などでは医療事務のアウトソーシング化が進み、業務は専門スタッフにより分業化・細分化されている傾向にありますが、連携を取る部門が多く、豊富な知識が求められます。一方、医院や診療所などではスタッフの数にもよりますが、幅広い業務が求められ、個人の業務負担は大きくなりがちです。
医療機関の規模の大小に関わらず、医療保険制度の改正などにより、業務に必要な専門知識を学び直す必要があります。

・月末から月初にレセプト作成業務が集中するため忙しい

レセプト業務は月末から月初の期間に集中します。そのため、月末月初は窓口や電話での患者様への応対と同時にレセプト作成を同時並行で進める必要があるため、かなり忙しくなります。特に、規模の大きな病院では、レセプトの量も膨大になるため、レセプト作成期間は残業が発生することもあります。

・患者様のクレームへの対応が難しい

患者様一人ひとり、年齢や体調、症状が異なるため、均一化されたマニュアル対応ではクレームになることもあります。体調が悪いなか長時間待たされた、また時には、医師や看護師などの医療スタッフへの不満などをぶつける患者様のクレームに対応しなければならない場面もあります。患者様のデリケートな気持ちへの心遣いと臨機応変な対応が必要です。

医療事務の嬉しいところベスト3

・人と関わることができ、やりがいを感じられる

病気やケガで苦しんでいる方や高齢の方と接する業務のため、感謝されたり、笑顔に触れたりする場面も多く、お仕事の励みになります。医師や看護師などが患者様に合った医療行為を円滑に提供できるようサポートする業務に携わることで、人の役に立ち、社会に貢献できるやりがいを実感できるお仕事です。

・自分の住む町で働くことができ、地域の役に立つことができる

地域の大病院や近所のクリニックなど、自分の住む町で働くことができます。また資格取得や実務経験で得たスキルは、全国どこの医療機関でも通用するため、転居した際の就職にも有利です。自分が住む地域の役に立つことができている実感を得られるのも、医療事務のお仕事の嬉しいことの1つです。

・自分のライフスタイルに合わせて長く働くことができる

超高齢社会の到来により医療機関は増加傾向にあり、医療事務は将来的に安定したニーズのあるお仕事です。正社員、パートなど、就業形態もさまざまなため時間の融通がききやすく、結婚後も子育ての状況などに応じて自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことができます。また、主に事務業務を行うことが多く、身体的な負担が大きいお仕事ではないので、長く活躍しやすく、長期的なキャリアを形成していくことが可能です。

医療事務のメリット

ブランクができた後も復職しやすい

医療事務は専門性が高く、経験を積んでいることで、復職がしやすいというメリットがあります。結婚や出産、育児や介護といったライフイベントで、やむを得ず一度退職し、落ち着いたタイミングで復職を考えた際に、一度身につけた専門知識とスキルがあれば、再就職にも有利になります。

ブランクができた後も復職しやすい

経験を積んでキャリアアップも可能

医療事務にはさまざまな業務があり、業務の質が高まったり、業務の幅が広がったりすることで、将来的には、リーダーや責任者に登用される可能性もあります。経験を積み重ねるだけでなく、プラスアルファの資格を取得して、例えば、医師事務作業補助のお仕事もできるようになるなど、自らの意志でキャリアアップするチャンスもあります。

業務の幅が広く転職にも役立つ

医療事務の業務を通じて身につけられるスキルは、幅が広いと言えます。例えば、「外来受付、入退院受付など、相手の気持ちを汲み取っての判断を必要とする接遇スキル」「レセプト業務や会計業務など、医療事務ソフトを使用して正確かつスピーディに行う必要があるPCスキル」「カルテなど重要な書類を間違いのないように整理し、保管する必要がある管理スキル」などです。これらのスキルは、医療事務以外のお仕事に転職する際にも、基本スキルとして活かせるものが多いと言えます。

医療事務に向いている人とは

相手に合わせたコミュニケーションができる人

「病院の顔」と言われることもある医療事務ですので、人とのコミュニケーションが得意な方は向いていると言えます。大切なのは、相手に合わせたコミュニケーションができること。来院する患者様の状態や状況に応じて、その気持ちに寄り添うようにコミュニケーションできる「気遣い」「思いやり」が求められます。

相手に合わせたコミュニケーションができる人

PCスキルが高い人

医療事務のお仕事の中心とも言えるレセプト業務、会計業務、文書管理、業務連絡など、医療事務のお仕事のほとんどの場面でPCが使われています。表計算ソフトや文書作成ソフトの基本的な使い方がわかっている人、より高度な使い方を身につけている人は、医療事務に向いていると言えます。

自分で調べてお仕事をするなど自主的に動ける人

医療現場では、普段は耳にしない用語がたくさん飛び交います。始めのうちは、見たり聞いたりしたことがない言葉や文書に戸惑うこともあるでしょう。その際、自分でもインターネットや書籍などで調べ、先輩にそれが正しいかを確認するなど、正しい知識を得ようとする意欲が高い人は、医療事務に向いていると言えるでしょう。

大変だけど、やりがいはたくさん!医療事務の魅力

医療事務は、レセプト業務などに関する専門性の高い知識のほか、正確にミスなく、かつ迅速に複数の業務に対応するスキルや、的確に効率よく業務を続ける根気強さが必要とされる大変なお仕事ですが、たくさんの人の役に立ち、とてもやりがいがあります。苦労もあるし、楽ではないお仕事だからこそ、やり遂げたときには達成感が得られるでしょう。また、資格や経験を活かして長期的にどこでもお仕事を続けることができ、キャリアアップを図ることができるのも大きな魅力です。

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[初回公開日 2018年04月18日]

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