2024年07月01日

医療事務の資格試験はどんな内容?受験のための流れは?

医療事務は女性に人気のお仕事のひとつで、即戦力として活躍できることを証明する資格取得にも注目が集まっています。医療事務の資格は種類がたくさんあり、試験内容もそれぞれ異なります。そこで、今回は医療事務の資格のなかでも、総受験者数170万人、合格者数98万人を超える医療事務分野で最大規模の試験「医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)」(※)に焦点を当て、その内容や受験までの流れなどを解説します。
※(一財)日本医療教育財団ホームページより

医療事務の資格試験とは

医師や看護師は「国家資格」ですが、医療事務の資格は民間団体が試験を実施し合格者を認定する「民間資格」です。また、いくつかの民間団体による医療事務の資格が存在します。

「メディカル クラーク®」とは、(一財)日本医療教育財団が実施する「医療事務技能審査試験」を受験し合格すると得ることができる資格です。医療機関での受付や診療報酬請求などの業務をスムーズに行える能力を持っているかが審査されます。

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試験は、ご自宅や学校のパソコンで受験するインターネット試験(IBT方式)で行われます。試験内容について、具体的に見ていきましょう。

【学科】医療事務知識(50分)
(選択方式(〇✕・択一)、入力方式) 60問
※審査領域ごとに、機械によりランダム出題されます。審査領域は、医療保険制度、医事法規一般、医療保障制度、公費負担医療制度、患者応対、医事業務、医学一般、薬学一般、診療報酬請求業務(出来高・DPC)の9領域です。

【実技】診療報酬請求事務(70分)
・レセプト作成
 (穴埋めによる選択方式(択一)、入力方式)外来1症例・入院1症例 各20問
・基本診療料および特掲診療料の項目ごとの計算問題
 (入力方式)15問
・診療報酬請求のための点検
 (穴埋めによる選択方式(択一・択多)、入力方式) 2症例2問
・患者接遇
 (穴埋めによる選択方式(択一)、入力方式) 2事例 各6~7問
※問題ごとに、機械によりランダム出題されます。

学科試験(100点満点)、実技試験(200点満点)の各々の得点率が70%以上で合格となります。

試験についての詳細は、(一財)日本医療教育財団のホームページをご確認ください。

受験の流れを解説

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ここから、「医療事務技能審査試験」の受験の流れについて解説します。

試験は、土・日曜日の日中(午前・午後)を中心に、毎月複数回設定されています。申込受付期間内に、各受験者が試験日時を選択のうえ、申し込みをします。

専用URLにアクセスする

試験ごとの専用受験申込URLから、各受験者がログイン(初回は要アカウント登録)を行い、試験日時を選択します。

受験を申し込む

受験料の支払い方法(クレジット決済またはコンビニ支払い)を選択し、受験を申し込みます。受験料の支払い完了をもって、試験申込受付が完了となります。

受験する

ご自宅や学校などで、個別にパソコンでインターネットを通じて受験します。テキストなどの参考資料の閲覧も可能です。

結果発表

試験終了後、WEB上で即時に試験結果が発表されます。合否のほか、成績書(科目ごとの得点・領域ごとの得点率)が表示されます。

試験についての詳細は、(一財)日本医療教育財団のホームページをご確認ください。

試験をクリアして、医療事務の仕事を目指そう

医療事務の資格試験は、医療保険制度に関わる専門知識が求められるため、独学でチャレンジするには難しいところもありますが、専門講座でしっかり学習をした人なら、きっと合格できると思います。

また、仮に不合格となった場合でも、「医療事務技能審査試験」は毎月実施されるため、再チャレンジしやすいのも良いところです。恐れずに、まずは試験を受けてみることをおすすめします。そして、見事クリアして医療事務の仕事を目指しましょう。

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[初回公開日 2018年05月09日]

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