2019年10月09日

医療事務で働くなら正社員?それともパート?

医療機関の窓口で患者さんと接するなど、事務の面から医師や看護師をサポートする「医療事務」。やりがいがあるのはもちろんのこと、ライフステージの変化に対応しやすいこともあって、女性に人気の高いお仕事です。医療事務には、正社員、パートのいずれの雇用形態でも就業することができますが、この記事では、それぞれの違いやメリット・デメリットについてご紹介します。

正社員とパートのメリット・デメリットを知ろう

はじめに、医療事務に限らず、一般的に正社員、パートとは、それぞれ次のような働き方を指すことを知っておきましょう。
正社員については、実は法的な定義はなく、会社が定めた所定労働時間を働く労働者のことを指しています。一般的には、アルバイトやパート、契約社員や派遣社員と区別する際に「正社員」という言葉が使われます。一方、パートは、パートタイム労働法という法律で定められた短時間労働者のことを指しています。正社員と比べて労働時間は短くなりますが、仕事内容は正社員と変わらない場合も多くあります。

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正社員のメリット・デメリット

企業により異なる点もありますが、おおよその場合、正社員には次のようなメリット・デメリットがあります。

【正社員のメリット】

・健康保険、厚生年金、雇用保険など、会社が用意する社会保険や厚生年金に加入できる

・有給休暇や育児休暇などの休暇制度がある、宿泊施設やスポーツ施設などを利用できるなど、会社が提供する福利厚生を受けられる

・社会的信用が得られ、住宅ローンやクレジットカードなどの審査が通りやすい

・毎月決まった給与、規定に則ったボーナスがもらえるなど、経済的安定が得られる

パートやアルバイトと異なり、働く時間がきっちりと定められている分、生活の安定を得やすいのが正社員のメリットと言えます。一方で、次のようなデメリットが生じることもあります。

【正社員のデメリット】

・国内に複数箇所拠点がある場合、転勤の可能性がある

・決まった日時での出勤が基本になり、自己都合での融通が利かせづらい

・未経験の場合、就職が難しい可能性がある

特に育児や介護をしている人には、転勤は大きな負担であり、その会社で働き続けること自体が難しくなる場合もあります。また、そもそも就職する際にその分野について未経験であれば、新卒でない場合、正社員としての就職が難しい側面もあります。

パートのメリット・デメリット

こちらも企業によって異なる点はありますが、おおよその場合、パートには次のようなメリット・デメリットがあります。

【パートのメリット】

・働く時間や日数の融通を利かせやすい

・人間関係が合わないときなどに退職しやすい

・比較的就職しやすい

パートのメリットは、やはり、正社員のように固定的な労働時間や出勤日数に縛られることなく、様々な面で自分の都合に合わせた働き方がしやすい点です。一方で、次のようなデメリットがあります。

【パートのデメリット】

・1週の所定労働時間および1ヵ月の所定労働日数が正社員の4分の3以上であることなど、社会保険加入には一定の条件が必要となる

・勤続年数や勤務時間により有給日数が変わるなど、福利厚生の利用に条件がつけられる

・正社員に比べて社会的信用が薄いとみなされやすく、住宅ローンやクレジットカードの審査に通りにくい

・時間単位での給与体系になるため、月によって給与額に差が出やすく、収入が安定しづらい

個人の事情にもよりますが、正社員・パートそれぞれのメリット・デメリットを総合的に見てみると、経済的安定、社会的信用などの点では、パートよりも正社員の方がメリットは大きいと考えられます。

医療事務のお仕事なら、未経験からでも正社員で働ける

先に、正社員のデメリットとして、新卒採用時を除き、未経験の場合、就職が難しいということを挙げましたが、実は、医療事務のお仕事の場合は、未経験からでも正社員として就業しやすいと言うことができます。なぜか?その理由にもつながる医療事務のお仕事の魅力をご紹介します。

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医療事務のお仕事の魅力

医療事務のお仕事が未経験でも正社員として就業しやすい理由、それは、あらかじめ資格を取得することで、経験者に準ずる知識、スキルを持った人材であることを証明できるからです。そのほか、医療事務のお仕事には次のような魅力があります。

1.資格を取得すれば、未経験でも年齢や性別を問わず活躍できる

2.雇用形態を選ぶことができ、家事や育児と両立して働きやすい(パートからはじめて、子どもが大きくなったら正社員として働く人もいる)

3.どの地域でも比較的求人が多く、自宅から通いやすい職場が見つかる(家族の転勤・引っ越しなどの際に対応しやすい)

4.社会保障制度や医療に関する専門的な知識を身につけることができる

5.出産などで一度仕事を辞めても復職しやすく、再度キャリアアップも目指せる

6.短期間で資格を取得し、スキルを証明することができる

医療事務なら、家族の転勤などの事情のために転居せざるを得ない場合でも、他の地域の医療機関で再就職するのが比較的容易です。また、結婚・出産など、女性にとっては悩ましいことも多いライフステージの変化にも対応したフレキシブルな働き方がしやすいこともメリットのひとつに数えられるでしょう。

「正社員として働きたい」と思っていても、転勤の心配や、そもそも未経験での就職への不安など、気になることがたくさんあると思いますが、医療事務のお仕事なら、そうしたデメリットを払拭することができます。

医療事務の正社員として働く方法

では、医療事務として正社員で働くには、どうすればよいのでしょうか。それには、次の2つの方法があります。

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A.医療機関に直接就職する

働きたい医療機関の求人を自分で探し、応募して採用面接を受けて就職する方法です。採用試験に合格したら、その医療機関で働き、基本的には退職するまで1ヵ所に勤務し続けます。労働時間などはその医療機関が定める規定に従います。

B.医療事務関連サービスを提供する会社に就職する

医療機関に直接就職するのではなく、医療事務関連サービスを提供する会社に就職する方法です。サービス提供会社の多くは、医療事務の資格取得サポートのほか、就業サポートも行っています。実際に勤務する医療機関は、その会社が契約している医療機関のなかから、勤務地・労働時間などの条件や、業務内容・仕事に就いてからの心配事など本人の希望を考慮しながら、勤務する本人と話し合ったうえで決定します。また、契約医療機関は全国に多数あるため、家族の転勤に伴う転居や、場合によっては人間関係がどうしてもうまくいかないなどの際にも、サービス提供会社に相談し、勤務先を変えることができます。

どのような働き方が適しているかは、働くご本人の様々な事情によりますが、医療事務なら、正社員でもパートでも、自分の希望に合った雇用形態を選択することができます。それぞれにメリット・デメリットがありますが、経済的安定や社会的信用を重視するなら、正社員として働くのがおすすめです。

さらに、医療事務の正社員には「医療機関の直雇用」と「サービス提供会社での雇用」の2つの形態があり、「サービス提供会社での雇用」なら、正社員の安定性とパートのフレキシブルさの双方のメリットを得ることができます。

医療事務で働きたいと考えている方は、これらの点もよく知ったうえで、ぜひご自身にとってベストな働き方を選択してください。

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