2024年06月24日

介護職員初任者研修は、働きながら取得できる?取得に必要な期間、おすすめのスクールと資格講座を受講するタイミングについて

介護職員初任者研修の資格取得を考える際、「働きながら取得できるのか」「取得にどのくらいの期間が必要なのか」といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。この記事では、働きながら介護職員初任者研修の資格を取得する方法について解説するほか、取得に必要な期間や学習内容、スクールの選び方についてもご紹介します。

介護職員初任者研修の資格は、働きながら取得できる?

介護職員初任者研修の資格は、現在の仕事を続けながらでも取得することが可能です。資格を取得するためには計130時間の研修を受講し、修了試験に合格する必要があります。 研修は、通学学習と通信学習を組み合わせて受講することができ、最短の場合、約1.5ヵ月で修了できます。

本記事では、働きながら介護職員初任者研修の資格を取得するための方法や注意点について詳しく解説していきます。

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介護職員初任者研修の資格が、働きながら取得できる理由

介護職員初任者研修の資格を働きながら取得できる理由は、通学と通信を組み合わせて学べることで、学習時間の工夫がしやすい点と、修了試験の合格率が高い点にあります。

介護職員初任者研修の受講スタイルは「通学のみ」または「通学+通信」の2つです。介護職員初任者研修の資格を取得するには、厚生労働省により計130時間のカリキュラムの受講が定められていますが、そのうち上限時間内までであれば通信での学習が可能です*。「通学+通信」の場合、目安としては、通学が約100時間、通信が約30時間の計約130時間で取得できるため、自身の空いている時間に学習を進めやすいでしょう。

※全130時間のうち、各科目のごとの上限を超えない範囲で、最大合計40.5時間の通信学習が可能。

また、介護職員初任者研修の資格は、すべての研修を修了し、修了試験に合格すれば取得できます。修了試験の難易度はそれほど高くなく、合格率は100%に近いといわれています。

介護職員初任者研修の資格取得に必要な期間

介護職員初任者研修の資格取得には、目安として約4ヵ月、最短で1.5ヵ月ほど必要です。例えば「受講期間:4ヵ月/受講スタイル:通学+通信」のクラスで取得を目指す場合は、通信学習に加えて、週1回5時間のクラスに通学するなどの学び方があります。週末も開講しているスクールなら、土日を利用して無理なく学習を進められるため、平日に働いている方でも利用しやすいでしょう。

また、最短で取得できるクラス「受講期間:1.5ヵ月/受講スタイル:通学+通信」の場合、通信学習と組み合わせて、週に2~3回、各5時間のクラスに通学するといった学び方も可能です。集中的に学習するスケジュールですので、パートタイマーやアルバイトなど勤務時間が柔軟な方に向いています。

ここで紹介したのは、ほんの一例です。スクールやクラスによって学習の進度やスケジュールが異なるため、ライフスタイルに合わせて検討してみてください。

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働きながら、介護職員初任者研修の資格取得を目指すうえでの注意点・スクールの選び方

働きながら資格を取得するために、まずは、介護職員初任者研修の学習時間とカリキュラムを把握しておきましょう。以下は、研修科目ごとの学習時間一覧です。

研修科目 研修時間
1.職務の理解 6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
3.介護の基本 6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術 6時間
6.老化の理解 6時間
7.認知症の理解 6時間
8.障害の理解 3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
10.振り返り 4時間
合 計 130時間
※上記に加え、筆記試験による修了評価(1時間程度)を実施

なお、介護職員初任者研修の資格取得には、通学学習が必須です。通信学習のみでは取得できないことを、念頭に置いておきましょう。

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次に、スクールを選ぶ際のポイントと注意点について、具体例を交えてご紹介します。

通学しやすい立地のスクールを選ぶ

勤務時間と学習時間だけでなく、通学時間も考慮することが重要になるため、通いやすい立地を選びましょう。例えば、自宅や職場から近い場所、または利用している交通路線からアクセスのよいスクールがおすすめです。

曜日や時間の調整がしやすい、選択肢が多いスクールを選ぶ

働きながら介護職員初任者研修の資格取得を目指すには、曜日や時間を柔軟に選べるスクールが望ましいです。例えば、お仕事の後に通学できる平日の夜間クラスや、週1回のクラスを開講しているスクールがあります。そのほか、受講期間を延長できる制度を設けているスクールを選択するのもよいでしょう。

できれば費用負担の軽いスクールを選ぶ

スクールを選ぶ際は、経済的負担も大事なポイントです。受講料を割引するキャンペーンを実施しているスクールや、教育訓練給付制度を利用できる講座であれば、費用の負担を抑えられます。また、介護事業者が講座を開講している場合は、その事業者に就職することを条件として、就職後に受講料をキャッシュバックする制度を設けているケースもあります。

<費用負担を抑える制度の具体例>
厚生労働省による支援制度の例:「教育訓練給付制度
受講料がキャッシュバックされる制度の例:「ニチイの受講料キャッシュバック制度
スクール固有の割引制度の例:「ニチイのオリジナル割引制度

さらに、無資格のまま介護事業所に就職し、働きながら資格取得を目指す場合、受講料が会社負担になる制度を設けている事業者もあります。全国でトータル介護サービスを展開する介護のリーディングカンパニー「ニチイの資格取得支援制度」はその一例ですので、興味がある方はこちらをご覧ください。

働きながら、介護職員初任者研修の資格を取得する場合の受講タイミング

介護職員初任者研修の資格取得は「今現在、介護業界で働いているか」また「どのタイミングで資格を取得するか」によってメリット・デメリットが異なります。それぞれのケース別に、具体例を見ていきましょう。

現在、介護以外の業界で働いている方の場合

【タイミング1】介護業界に転職する前に資格を取得

転職前に介護職員初任者研修の資格を取得するメリットは、現在の職業を続けながら勉強するため金銭的な不安感がない点と、基礎的な知識を持った状態で介護業界に転職できる点の2つです。事前に介護に関するスキルを身につけたうえで就職するため、新しい職場環境に適応しやすいでしょう。

一方、現在のお仕事と受講を同時に進めなければならない点はデメリットと言えます。うまく両立するには、計画的に学習を進められるようスケジュールを組むことが重要です。

【タイミング2】無資格のまま介護業界に転職した後で資格を取得

無資格で介護業界に就職後に資格を取得するメリットは、金銭的に安定した状態で資格の勉強を進められることです。また、実際の介護現場での業務と資格取得のための学習内容の関連性が深いため、学習したことが身につきやすく、効率よくキャリアを積めるというメリットもあるでしょう。

未経験・無資格でも働けるのかという点が心配になるかもしれませんが、職員の資格取得を支援する制度が用意されている介護事業者の場合は、費用の補助が受けられることもあります。

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ただし、未経験で新しい業界へ飛び込むことへの不安や、新しい職場環境に身を置きながら学習を進めなければならないことにも留意しましょう。

【タイミング3】お仕事を辞めてから資格を取得

現在のお仕事を辞めてから介護職員初任者研修の資格を取得する場合は、学習に専念できる時間を十分に確保できるのがメリットです。

一方、デメリットとしては、条件によっては失業手当を受給できるものの、前職の給与より収入が少なくなることが想定されるため、生活費などの不安を抱える可能性がある点が挙げられます。

現在、無資格で介護業界で働いている方の場合

【タイミング】働きながら資格を取得

無資格で介護業界で働いている方が介護職員初任者研修の資格を取得するメリットは、主に2つあります。1つ目は金銭的に安定した状態で学習を進められる点、2つ目は日々の業務と学習内容が密接に関連するため効率的に学べる点です。

介護職員の資格取得を支援する制度を設けている介護事業者なら、受講料の補助や、勉強時間の調整などのサポートが受けられることもあります。現在、就業している事業所に制度の有無を確認してみてください。

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働きながら効率的に学べるとはいえ、お仕事と学習を両立させる努力は必要です。先輩や講師にアドバイスをもらいながら、無理なく資格取得を目指しましょう。

「介護職員初任者研修の資格取得が先か、介護業界への就職が先か」をまず検討しましょう

介護職員初任者研修の資格は、現在のお仕事を続けながらでも取得が可能です。スケジュールの調整は必要ですが、週1回の受講であれば、約4ヵ月で取得できます。また、無資格で介護業界に就職し、介護事業所で働きながら資格取得を目指す場合は、効率面、費用面など多数のメリットがあります。いずれの方法にもメリット・デメリットが存在するため、自身の状況やライフスタイルを考慮し、介護職員初任者研修の資格の取得が先か、介護事業者への就職が先か、一度検討してみるとよいでしょう。

なお、資格取得には通学学習が必須です。資格取得を先にする場合は、自宅や現在の職場から通いやすいスクールを探してみることから始めましょう。併せて、無理なく続けられる学習サポートや、受講料の負担を軽減できる制度があるかを調べてみるのもおすすめです。

介護業界への就職を先にする場合は、資格取得を支援する制度の有無を求人情報などで確認してから応募することをおすすめします。

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